Qbilinux 日記

Linux に関係することだけではなく,最近は一般的なコンピュータやガジェット関係についても記載してます.

Western Digital GOLD 10TB HDD を購入して QNAP NAS で RAID 構築

先日,PC ショップをふらふら.

ふと,中古屋さんで WD Gold 10TB HDD が販売されているのを発見.Gold が中古で出回るって珍しいな.

値段は2万円ちょっとくらい....ちょっと安いかもって思ってしまいました.

WD Gold ってエンタープライズ向けだし,5年保証ついてるはず.まぁ,中古に保証は効かないとは思うけど.

ちょっと稼働時間とか気になったので,試しに販売してたショップで聞いたけどわからないって言われました.けど,一応,正常動作は確認しているので問題ないとのこと.

まぁショップ保証が1週間はついてるから何かあっても大丈夫かなと,試しに 4個ほど購入してみました.

...用途は QNAP の NAS の外部ストレージとしてつけてみようかなと.

少し前に,QNAP NAS 用の外付け USB HDD ユニット (TR-004) を購入したけど,大容量 HDD が手元になかったので半分遊んでいる状態なんだよね.購入したときのレビューはこのあたりに書いてあります.

toshi-mtk.hatenablog.com

話戻して...

で,購入した HDD の正式な型番は WD101KRYZ.

ウエスタンデジタルの 10TB HDD です,グレードは Gold ってことでエンタープライズ向け.
一旦は生産終了になったみたいだけど,ホームページには記載があるってことは最近また復活したのかな?

www.westerndigital.com
スペック概略を抜粋すると

  • 型番 WD101KRYZ
  • 容量 10TB
  • フォームファクタ 3.5インチ
  • 回転数 7200RPM
  • キャッシュ 256MB
  • データ転送レート 249MB/s
  • MTBF 250万時間
  • 消費電力 アイドル時5W / 読み書き時6.7〜7.1W
  • 動作音 20dBA〜36dBA

回転数が 7200RPM でということで RED なんかより高速ですね.

キャッシュも大きい.

また,MTBF もかなり長いです.

ということで,実物はこんな感じです.

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で,TR-004 用のトレイに取り付け.

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QNAP NAS に接続したところ.無事認識.QNAP のホームページの動作確認 HDD のリストに掲載されていなかったのでちょっと心配だったけど,まぁ,問題なさそうで一安心.

購入した HDD の状態を見たら稼働時間は500日くらいでした.まぁ,Gold の HDD だから24時間稼働で使ってればそんな感じかな.

ということで現在 RAID 構成中.

最初,TR-004 の背面のディップスイッチの設定が indivisual になっていたために NAS から操作できなくって少し焦ったのはご愛敬.ソフトウエアコントロールに設定しないと QNAP NAS から RAID 構成やパーティション設定操作ができません.はい.

設定するディップスイッチはこれね.

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まだ,RAID 構成中ですが,少し動作させてみた感じではアクセス音が結構五月蠅いですね.「ジリジリ」って音.7200RPM ってのが関係しているのかな?それともヘリウムガス充填してるからなのかな?

普段 NAS 用に使っているのは RED だけど,そっちはそういった音は全然しない感じだけどな.

RAID 構成が終わって,普通に使える状態にセットアップしてから,少し使ってみた後に使ってみた感じのレビューは書いてみたいと思っています.

とりあえずそんな感じです.

 

Qbilinux 開発について(その45): raspberry pi 4 に開発環境を移行してフルビルド

ぼちぼちと Plamo Linux 6.x のソース一式からブランチして,Qbilinux という linux ディストリビューションを作成.

いつまで続くのか.

いじってる Qbilinux のホームページは https://qbilinux.org/ に,ビルドスクリプトは https://github.com/qbilinux/qbilinux,バイナリは https://qbilinux.org/pub/ 以下にあります.

先日,ラズパイ4を購入.購入時の blog はこのあたり.

toshi-mtk.hatenablog.com

ということで,ARM のビルド環境をラズパイ4に移行してみました.

ブート周りがラズパイ3までと変更になったので調整.先日書いたように https://github.com/raspberrypi/firmware 以下から必要なファイルを持ってきて適当に調整.

とりあえずブートできて開発できる環境は作成.

先日,x86_64/x86 環境で全体をリコンパイル作業中って話をしましたが,同様の作業を ARM 上でも実施.

とりあえず armv7l 版.

....ということで,作業終了.

トータル10日間くらいかかりました.これまでは1ヶ月オーダーでかかっていたのでかなり時間短縮になりました.

やっぱりメモリが大きいのは良いことですね.

カーネルも普通に kernel 5.4.3 が動作しています.

ということで,引き続き aarch64 の方も作業するかなぁといった感じ.

Qbilinux 開発について(その44): 色々と削除したりアップデートしたりで 0.4a2

ぼちぼちと Plamo Linux 6.x のソース一式からブランチして,Qbilinux という linux ディストリビューションを作成.

いつまで続くのか.

いじってる Qbilinux のホームページは https://qbilinux.org/ に,ビルドスクリプトは https://github.com/qbilinux/qbilinux,バイナリは https://qbilinux.org/pub/ 以下にあります.

前回は,全体をリコンパイル作業中って話をしました.

x86_64 に引き続いて x86 の方も一通り作業終了.

けど,コンパイルが通らないものがポチポチ.

コンパイラーまわりを最新にしたからな.

glib1/gtk+1 あたりが通らなくなってましたが,良い機会なのでパッケージ削除することにしました.

さすがに glib1/gtk+1 を要求するものも少なくなったからな.

ついでに nautilus を追加.

個人的に dropbox が使いたかったので.

ということで,gnome 回りも最新に追従させました.3.32 から 3.34 へのアップデート.

とは言いつつ,gnome のデスクトップ環境が動作するまでのパッケージは用意していないんだけど.

ここまで作業したら gnome も動作するようにしておいた方が良いのかなと思っていたり.

で,dropbox クライアントもソースをとってきてパッケージ作成したら無事動作.

ますます快適になりました.はい.

python2 を削除したいなと思っているんだけど,dropbox クライアントがいまだに python2 を要求するのにはちょっと...って思ったけどね.

そんなこんなでどんどん巨大化していってるなぁ.

cinnamon も突っ込もうと途中まで作業してたし.けど,今回はちょっと時間切れかな.

一人で作業しているのに手を広げすぎって感じはしますね.

kernel も 5.4 がリリースされたから差し替え.

llvm も最新に.

な感じで色々と最新に追従.

x86_64 だけですが,とりあえずこの状態で 0.4a2 として iso を作成してアップしておきました.

https://qbilinux.org/pub/isos-current/qbilinux-0.4a2_x86_64_20191207_dvd.iso

インストラーは昔のままで修正していませんが,一応,virtualbox で新規インストールできるくらいは確認しています.

qbilinux-current ツリーも同様に x86_64 は 0.4a2 に追従させました.

https://qbilinux.org/pub/qbilinux-current/x86_64/

インストーラーのカーネルとかは古いままなので,新しくして徐々に調整作業をしようかなと思っています.

不具合のあるパッケージは見つけたら随時修正しますが,引き続き x86/armv7l/aarch64 を作成して,その後,インストーラー周りの調整をしてリリースって感じかな.

MacBook の液晶を割ってしまったのでアップルストアで修理依頼してみた話

えーっと,ちょっと前に MacBook の液晶を割ってしまったのでアップルストアで修理依頼してみた話でも.

まず,割ってしまったときの状況から.

体調悪くて一日寝てたんですよね.けど,やらないといけない作業がたまってる.
ということで,夕方起き出して,作業しようかとデスクで色々と作業.

で,少しデスクから離れてうろうろしたあと,戻ってきたときに MacBook の電源ケーブルを引っかけてしまって机から落下.

そんなこんなで見事に液晶を割ってしまいました.グレア液晶が嫌いなので,ノングレアフィルムを貼っていたんだけど,そんなものでは破損は防げませんでした.当然か.

で,呆然.

そのときにはちょうど,macOS のアップデートをしようとしていたんだけど,USB-C ケーブルでモニターにつなげてみたけど外部モニターにも何も映らない状態.アップデート中だったので途中で電源を切ることもできずに,そのまま放置.ふう.

終わった頃合いを見計らって,強制終了.もう,これは仕方ないね.

... このときには OS アップデート時には USB-C でモニターが映らないのかなぁと思ったんだけど,修理後に USB-C 接続でモニターをつなげてみたら,モニター側の USB-C コネクターが緩んでたみたい.ということで,この時に映らなかったのはケーブルの緩みが原因だったかも.

話戻して...

昔なら,電源ケーブルはマグネットだったからケーブルを引っかけても本体が落ちるってことはなかったんだけど,USB-C になるとやっぱりダメだね.

最近は MacBook って稼働頻度が低くって,たまに使う程度だったから修理せずにしばらく放置しておこうかなぁとも思ったんだけど,たまに使う adobe のソフトウエアライセンスは Mac 用しか持っていないんだよね.ソフトが使いたいときにすぐに使えないのはやっぱり困るってことで,すぐに修理することにしました.

Apple の修理はホームページのサポートのところから予約できます.

support.apple.com

ということで,うちの近くで Apple 製品の修理受付を行っているお店の予約状況を見てみたけど,割とどこもいっぱい.仕方ないのでアップルストアの銀座店に予約することにしました.さすがに銀座店だとわりと好きな時間に予約が取れますね.

で,予約当日アップルの銀座店に.予約時間の少し前についたけど,まぁ良いかと思って4階のサポートに行ったら案内されてしばらく待ってくださいとのこと.予約よりも早い時間に行っても,当然,予約時間まで待たされます.はい.

で,予約時間になったので担当の人がやってきたので症状を説明.あっさり液晶交換になりますねと言われました.

ただし,液晶部品交換ではなく,上半身全部の交換になるので天板に貼ってあるシールとか,液晶面に張ってあるノングレアシールなどはなくなりますとのこと.
また,修理代金は3段階くらいあるらしい.58,000円, 68.000円, 78,000円の3種類だったかな?症状によって異なるらしい.

一応,店舗の見積もりとしては 58,000円 とのことでしたので,その条件でお願いしました.

工場発送して修理するんだけど,工場についたときにもう一度症状確認等されるようで,その時点で修理費用が高くなるようなら連絡が来て,修理するかどうするか再び確認しますねとのこと.

あと SSD の中身の保証はありませんという確認も求められました.基本的に消すことは無いけど,保証はできないので仮に消えていてもかまわないという同意を求められます.私の場合,バックアップはとっていないけど,基本的に必要なデータはクラウド上においてあるので消してもらっても問題ないですって伝えました.

修理後の受取り方法ですが,店舗で受け取る方法と,郵送してもらう方法の2種類から選べるとのことでした.郵送の場合でも送料は無料とのこと.

ただし,料金は修理後の支払いになるのですが,郵送の場合には支払いのためにカード登録をしないとダメでした,直接受け取る場合には受取り時に支払うことになりますが,その際の支払い方法はカードでも現金でもオッケーとのことでした.

...

で,修理にかかった日数ですが,水曜に出して,土曜に修理が終わってお店に本体が戻ってきたみたい.実質3日程度ですね.状況は逐次,メールで送られてきますので安心.

修理費用は特に連絡がなかったので見積もり時通りの金額になりました.

修理終了の連絡が来たので,近くに出かける用事があったので月曜に引き取りに行きました.

引き取り時には予約は特に必要なくて,好きな時間に行けば良いです.ということで,19時くらいかな再びアップル銀座店の4階に.

受付の人に修理引き取りって伝えたら専用のカウンターらしきところに通されて,待つこと5分くらいで担当者が現れました.

修理の終わった MacBook を持ってきて動作の確認をしてくださいとのこと.みごとに上半身がすべて交換されて戻ってきました.修理に出す前にはキーボードとかパームレスト部分が相当汚れていましたが,その辺りもきれいに掃除されていました.

ということで,見た目はほぼ新品状態に戻りました.ちょっと嬉しい.

色々と説明してくれましたが,修理後は3ヶ月間の保証がつくみたいだね.

という感じで MacBook を受け取って,支払いを済ませて帰宅.

その帰宅途中で,そのままヨドバシカメラに行って,MacBook 用のノングレアフィルムを購入.帰宅後にすぐに張りました.ということで元の環境に戻りました.ふう.

SSD の内容も消えてなくて,修理に出す前と同じ状態でした.また,OS のアップデート後に強制的に電源を落とした状態でしたが,無事,OS アップデートされた状態になっていて動作不良もなかったみたい.ということでその点でも一安心でした.

そんな感じで,MacBook の液晶を修理.まぁ,久しぶりにアップルストア銀座点に行きましたが相変わらず混んでましたね.海外の人が多かったのもちょっと驚きでした.昔はそこまで多くなかった気がするんだけどね.

少し前に Let's note の液晶も筋が入ってまともに見えなくなったので交換したこともあったし,なんだか最近そんなトラブルばっかりだなとも思ったり.

 

Digio2 MacBook 12インチ用 液晶保護フィルム 高精細 反射防止 気泡レス加工 SF-MB12FLH

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raspberry pi 4 メモリ 4GB モデルを購入してみたので軽くレビューみたいなものでも

raspberry pi 4 メモリ 4GB モデルを購入してみたので軽くレビューみたいなものでも書いてみたいと思います,

ただし,普通に配布されている raspbian とかは全く使ってなくて,あくまで自作のディストリビューション (qbilinux) を使っているので万人向けのレビューではないかも知れませんが悪しからずです.

えーっと,raspberry pi 4 の購入先は switch science です.手元のほとんどのラズパイは switch science から購入しているかな.こういったマイコンボードは amazon.co.jp とかよりも専門店で購入する方が安価だし,安心だと思っています.

www.switch-science.com

ということで,switch science 通販で購入.価格は送料込で 7,700 円.申し込みしてから2日ほどで到着した感じかな.はい.

箱はこんな感じ.

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付属品はこれ.本体ボードのほかには紙のマニュアルが2枚かな.

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本体のアップ写真はこんな感じ.USB が4系統とイーサー端子.

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こっちは USB-C と micro HDMI x 2 とオーディオジャック.

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これまでは microUSB で電源供給していましたが,ラズパイ4からは USB-C での供給に変更になりました.

また,フルサイズの HDMI も無くなって micro HDMI x 2 に変更になりました.

ということで,自作の Linux ディストリビューション (qbilinux) の動作確認をすべく,これまで使っていた 32bit の SD カードを装着.

あ,一応書いておくと qbilinux は Plamo Linux 6.x からブランチさせて私が作成&メンテしているディストリビューションです.はい.

話戻して...

SD カードを装着して,USB-C の電源をつなげてみました.

...ブートしない.

主にリモートで使うので micro HDMI ケーブルは必要ないかなと思っていましたが,ブートしないってのはちょっと予想外だったなぁ.画面が見えないのでどう言った状態か全くわからないかぁ.

ラズパイ4は USB-C 電源が規格に沿っていないって話もあったからちょっと不安.

ということで,仕方なく近所の家電量販店で micro HDMI - HDMI ケーブルを購入してきました.ELECOM の DH-HD14SSU10BK ってやつ. 900 円くらいだったかな.

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このケーブルを使ってモニターに接続して,再び電源オン.

ラズパイのカラフルな画面から進まないみたい.こういうときには大体ブートローダーが古くってそのボードに対応していないためにブートできないことが多いんだよね.新しいラズパイ3が出たときなんかにも同様の症状になりましました.

ということで,https://github.com/raspberrypi/firmware 以下で配布している新しいブートローダーを取得.

とり急ぎボードの不良なんかを確認がしたかったので,自分でコンパイルしているカーネルではなく,上記の firmware ディレクトリ以下で配布しているカーネルを使って動作確認だけ先行して行ってみることにしました.

上記ディレクトリから boot 以下と modules 以下をダウンロード.

SD カードに入っているブートローダーとカーネルを boot 以下のものにすべて差し換え.

でもって,initrd を使っているので,これまで使っていた initrd をばらして github からとってきた modules を同梱する形で initrd を作り替え.そんでもって,その initrd を SD カードにコピー.

ドキドキしながら再び電源投入.

無事,ブートしました.:-)

これまで使っていた SD カードをそのまま使っているので,リモートからのログインもオッケー.

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ちなみに使っている USB-C 電源は Anker PowerPort+ 5 USB-C Power Delivery (60W 5ポート USB-A & USB-C 急速充電器) です.ケーブルは Anker PowerLine+ USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m レッド) です.

ということで,リモートログインした状態で,cpuinfo とか meminfo をとってみましたがこんな感じです.はい.

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ざっと使ってみた感じ,普通に使えている様子.

良かった良かった.

でもって体感速度は...やっぱり速く感じますね.私自身の使い方では CPU の速度アップの恩恵よりもメモリの容量アップの方が効いている感じ.USB 接続している HDD 上にスワップ領域を作っているのですが,これまではスワップアウトしまくっていて HDD のアクセスランプが点灯しっぱなしって状態が割と多かったのですが,ラズパイ4ではほとんどスワップアウトはしていない様子.

これでラズパイ本体に負荷を掛けるような使い方をしても快適に動作してくれるかな?

一応,作ってるディストリには KDE とかも同梱しているんだけど,KDE とかも快適に動作してくれるのかなぁ?

とりあえず,ディストリのリリースに向けて作業していたりしますので,ある程度,パッケージがまとまってきたら再びデスクトップ環境などを使ってみて,その感想でも書いてみたいなと思っています.

少しパッケージのコンパイルなんかも試してみましたがスワップアウトしない分,全然速くコンパイルできているみたいです.

やっぱり 1G と 4G の差は大きいですね.

けど,コンパイルとか行わずに普通に組み込みマイコン的に使う場合には 4G もメモリは要らない気がしますけどね.:-P

とりあえず,ラズパイ4を入手して1日程度戯れてみた感想でした.

arm ボード rock64 を購入してみたので軽く動作確認 (eMMC 編)

前回は rock64 の購入経緯とボード本体の動作確認の様子を書いたので,今回は eMMC の動作確認でも.

この辺りが知りたい方は以前の blog 記事を見てください.(かなり前の記事ですが...)

toshi-mtk.hatenablog.com

eMMC からのブートって面倒なのかなと思っていたけど,ドキュメントを軽く見た感じ,SD カードのイメージを eMMC に書き込んでブートローダの設定と root パーティションの設定を変更するだけでブートできるみたいですね....Slackware の場合はですけど.

https://wiki.pine64.org/index.php/ROCK64_Software_Release#Slackware

というわけで早速作業.

動作確認に使った microSD の /home 以下などにイメージファイルをコピー.

で,rock64 の電源を一回落として eMMC モジュールを取り付け.結構コネクタ固いな.

取りつけて再び microSD からブート.

ドキュメント通り

% dd if=slarm64-current-aarch64-base-rootfs-15Jun19-4.4.183-rock64-build-20190623.img of=/dev/mmcblk1 bs=10M

と実行.

ん?一瞬でこけたぞ.

それ以降,挙動がおかしくなりました.

再び microSD を作り直してチェックしたところ,デバイス名が上記ドキュメントとは異なっているみたい.

microSD が /dev/mmcblk1 で eMMC が /dev/mmcblk0 になっていました.ということで,上記コマンドでは microSD のイメージが壊れてしまったというわけ.ドキュメントを信じずに,コマンド実行前にデバイス確認しておけば良かったのね.
ということで,再実行.

% dd if=slarm64-current-aarch64-base-rootfs-15Jun19-4.4.183-rock64-build-20190623.img of=/dev/mmcblk0 bs=10M

その後,eMMC パーティションをマウントして,ブートローダーと fstab をドキュメント通り書き換え.

% mount /dev/mmcblk0p1 /media
% vi /media/boot/uEnv.txt
rootdev=/dev/mmcblk0p1
% sed -i 's:mmcblk1p1:mmcblk0p1:' /media/etc/fstab

上記コマンドは,全部,実際のデバイス状況に合わせて変更してあります.

で,microSD を取り外して再起動.

無事,eMMC からブートできました.ふう.

ブート時間は microSD も eMMC もあんまり変わらない感じ.

今日のところはここまでかな.

細かいベンチマークなどはまた後日...といいつついつになることやらですけど.:-)

ラズパイゼロ用のゲームボーイもどきケースを購入してみたので軽くレビューでも

以前,ラズパイ用の NES もどきのケースを購入して,軽くレビューを書きました.

toshi-mtk.hatenablog.com

で,今度はラズパイ用のゲームボーイもどきのケースを購入してみた話.

NES ケースと同じメーカーから出てる GPi CASE ってやつ.

retroflag.com

ちなみに amazon.com から購入してみました.国内の amazon.co.jp でも販売していますが,そんなに急ぐものでもなかったし,値段差も購入当時で2,000円くらいあったので,つい amazon.com で注文してしまいました.

とは言いつつ,注文してから10日くらいで到着.思ったよりも早かったね.

このケース,見た目はゲームボーイそっくりです.大きさは二回りくらい小さい感じかな?
ということで実物の箱はこんな感じ.

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付属品はこれ.袋の中に本体が入っています.その他は必要なドライバとか電源用の USB ケーブルとかついてます.

f:id:toshi-mtk:20191119210454j:plain
本体はこんな感じ.

f:id:toshi-mtk:20191119210504j:plain

モニターは 2.8inch.重さはホームページ情報によると 183g らしい.表に十字キーと A/B/X/Y ボタン,セレクト/スタート.

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裏に L/R ボタンがあります.あとはボリュームとか輝度調整とか,電源・ヘッドフォン端子とか.

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電池ケースを開けるとこんな感じ.

カートリッジ部分にラズパイゼロを入れる形になります.

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本体とのコネクタの中は...あんまり見えないね.

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ラズパイゼロを使って組み立て.

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構造上,ピンが半田付けしてあるラズパイゼロは使えません.ないものを使ってください.

電源用 USB 端子を基盤につなげて

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カートリッジに収納.その後,ねじ止め.

ラズパイに直接つながった USB 端子とかは外部に出ていないみたいなので,キーボードなどの外付け機器をつなぐってことはできないです.ケース本体裏側に USB 端子があるらしいけど,ファームアップデート用って書いてるので...多分使えないんでしょうね.時間があるときにちょっと調べてみたいなとは思っています.

なので,周辺機器を使いたい場合には無線しか選択肢はありません.もしくは無線経由でリモートログインして使う感じかな.

詳細は上記ホームページとかマニュアル http://download.retroflag.com/manual/case/GPi_CASE_Manual.pdf を参考にしてください.

無理矢理カードリッジに穴を開ければラズパイの USB 端子を引っ張り出せる気もするけど,そこまでは試していません._o_

OS はいろんなディストリビューションが GPi CASE 自体をサポートしていたりします.

周辺機器をコントロールするためのプログラム等は GPi CASE のホームページで配布していますので,対応していないディストリビューションを使う場合には自分でインストール等行ってください.

で,今回使ったのは http://download.retroflag.com/ からリンクが張られている Recalbox 6.1 for GPi.

download.retroflag.com

名前の通り,このケース自体をサポートしているのでそのまま SD カードに直接書き込むだけ.で,起動.

問題なく動作しました.十字キーとか各種ボタン,スイッチももんだなく動作してるみたい.

ということで,お約束(?)のゲーム起動.DOOM ね.

f:id:toshi-mtk:20191119210405j:plain

動いたね.当然か.ゲームの動作速度は全然問題ない感じだな.

でも,本体が小さいので操作は難しいなぁ.

やっぱりカートリッジに穴を開けて USB 端子が使えるようにしてから,ジョイスティックとかつなげるようにした方が良いのかなぁ?でも,それってこのケースである必要ないなぁ.以前購入した NES ケース使えばいい話だし.

ということで,ネタ的にラズパイ用のゲームボーイもどきケースを購入した話でした.

 

レトロフラッグ RETROFLAG ゲームボーイ風ラズベリーパイケース GPi Case Raspberry Pi Zero Raspberry Pi Zero W 432219
 

Qbilinux 開発について(その43): 現在の状況

ぼちぼちと Plamo Linux 6.x のソース一式からブランチして,Qbilinux という linux ディストリビューションを作成.

いつまで続くのか.

いじってる Qbilinux のホームページは https://qbilinux.org/ に,ビルドスクリプトは https://github.com/qbilinux/qbilinux,バイナリは https://qbilinux.org/pub/ 以下にあります.

最近は qbilinux 関連の作業は放置気味.

kernel 5.4 がリリースされてからバージョンを締めようかなぁと思ってるんだけどね.

で,なーんとなく KDE 周りを最新バージョンにまで追従させました.framework とか plasma とか.github の方にはすでに push 済み.

これでほぼすべてのデスクトップ環境が最新に追従した形になったのかな?

あとはパッケージ一式を全部リコンパイル.

現在使っているバイナリって,qbilinux って名前に変更する前にコンパイルしたものも多数あるし,実際に現在のシステムで全部のパッケージがコンパイルできるのかなぁと気になったもので.

いくつか引っかかるものがあるね.引っかかったものを最新版にバージョンアップしようかなと思ったら,いろんなところでエラーに.小数点以下のパージョン変更なのにライブラリの過去互換性がなくなるのはどういった...以下自粛.

ということでそのあたりも修正して git push 済み.

x86_64 は全部コンパイル終了したので,現在は x86 環境のリコンパイル中.

終了したら current のパッケージを更新する予定です.

すべてのパッケージが更新されるので,注意してくださいね.

...って使ってる人はほとんどいないか.

ARM 関係は...相変わらずコンパイル時間がかかりすぎるのでちょっとどうしようかなと考え中.:-)

そんなところかな.

徐々にペースアップしたいなぁと

しばらく放置気味だったこの blog も徐々に更新をペースアップしたいなぁと思っています.

できれば昔のようにほぼ毎日更新するレベルまで戻したいなぁとは思っているけど,どこまでできるかな.

色々とレビューを書こうかなと思ってるガジェット類もたまってるので,徐々に時間を見ながら書いていこうかなと思います.はい.

Qbilinux 開発について(その42): 0.3 のセキュリティフィックス

ぼちぼちと Plamo Linux 6.x のソース一式からブランチして,Qbilinux という linux ディストリビューションを作成.

いつまで続くのか.

いじってる Qbilinux のホームページは https://qbilinux.org/ に,ビルドスクリプトは https://github.com/qbilinux/qbilinux,バイナリは https://qbilinux.org/pub/ 以下にあります.

最近は時間がとれなくて qbilinux 関連の作業は放置気味.

arm 用のバイナリ作成は行っているんですけど,x86/x86_64 用のインストーラー修正は完全放置してしまっています.

けど,いろいろとセキュリティフィックスも出てるみたいだからリリースしている 0.3 では対応しておかないとダメだなと思い,この週末に無理やり作業.

ふう.

調べてみたら8月くらいから放置していたみたいですね.

ということで,https://qbilinux.org/pub/qbilinux-0.3/ 以下の x86/x86_64 用のパッケージを更新しておきました.

arm 用は...current 用のパッケージ作成用にラズパイがフル稼働しているのでちょっといつになるかわかりません.ごめんなさい.

Plamo Linux と同様に get_pkginfo コマンドで自動更新できます.

ざっと目についたものを更新しましたが,更新したのは下記くらい.

  • libreoffice
  • kconfig
  • samba
  • php
  • nghttp2
  • httpd
  • dovecot
  • ibus
  • ffmpeg
  • faad2
  • pango
  • ghostscript
  • thunderbird
  • firefox
  • expat
  • wpa_supplicant
  • sudo
  • openssl10
  • openssl
  • kernelsrc
  • kernel_headers
  • kernel
  • e2fsprogs
  • qemu

忘れているものとかありましたら,ご免なさいです.

これも対応して欲しいと言った要望などあれば連絡頂ければ対応します.はい.

詳細は https://github.com/qbilinux/qbilinux/commits/Qbilinux-0.3 あたりを参照してください.

0.3 の方しか対応していないので,current の方も対応しておかないとなぁ.