Qbilinux 日記

Linux に関係することだけではなく,最近は一般的なコンピュータやガジェット関係についても記載してます.

raspberry pi 4 メモリ 4GB モデルを購入してみたので軽くレビューみたいなものでも

raspberry pi 4 メモリ 4GB モデルを購入してみたので軽くレビューみたいなものでも書いてみたいと思います,

ただし,普通に配布されている raspbian とかは全く使ってなくて,あくまで自作のディストリビューション (qbilinux) を使っているので万人向けのレビューではないかも知れませんが悪しからずです.

えーっと,raspberry pi 4 の購入先は switch science です.手元のほとんどのラズパイは switch science から購入しているかな.こういったマイコンボードは amazon.co.jp とかよりも専門店で購入する方が安価だし,安心だと思っています.

www.switch-science.com

ということで,switch science 通販で購入.価格は送料込で 7,700 円.申し込みしてから2日ほどで到着した感じかな.はい.

箱はこんな感じ.

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付属品はこれ.本体ボードのほかには紙のマニュアルが2枚かな.

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本体のアップ写真はこんな感じ.USB が4系統とイーサー端子.

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こっちは USB-C と micro HDMI x 2 とオーディオジャック.

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これまでは microUSB で電源供給していましたが,ラズパイ4からは USB-C での供給に変更になりました.

また,フルサイズの HDMI も無くなって micro HDMI x 2 に変更になりました.

ということで,自作の Linux ディストリビューション (qbilinux) の動作確認をすべく,これまで使っていた 32bit の SD カードを装着.

あ,一応書いておくと qbilinux は Plamo Linux 6.x からブランチさせて私が作成&メンテしているディストリビューションです.はい.

話戻して...

SD カードを装着して,USB-C の電源をつなげてみました.

...ブートしない.

主にリモートで使うので micro HDMI ケーブルは必要ないかなと思っていましたが,ブートしないってのはちょっと予想外だったなぁ.画面が見えないのでどう言った状態か全くわからないかぁ.

ラズパイ4は USB-C 電源が規格に沿っていないって話もあったからちょっと不安.

ということで,仕方なく近所の家電量販店で micro HDMI - HDMI ケーブルを購入してきました.ELECOM の DH-HD14SSU10BK ってやつ. 900 円くらいだったかな.

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このケーブルを使ってモニターに接続して,再び電源オン.

ラズパイのカラフルな画面から進まないみたい.こういうときには大体ブートローダーが古くってそのボードに対応していないためにブートできないことが多いんだよね.新しいラズパイ3が出たときなんかにも同様の症状になりましました.

ということで,https://github.com/raspberrypi/firmware 以下で配布している新しいブートローダーを取得.

とり急ぎボードの不良なんかを確認がしたかったので,自分でコンパイルしているカーネルではなく,上記の firmware ディレクトリ以下で配布しているカーネルを使って動作確認だけ先行して行ってみることにしました.

上記ディレクトリから boot 以下と modules 以下をダウンロード.

SD カードに入っているブートローダーとカーネルを boot 以下のものにすべて差し換え.

でもって,initrd を使っているので,これまで使っていた initrd をばらして github からとってきた modules を同梱する形で initrd を作り替え.そんでもって,その initrd を SD カードにコピー.

ドキドキしながら再び電源投入.

無事,ブートしました.:-)

これまで使っていた SD カードをそのまま使っているので,リモートからのログインもオッケー.

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ちなみに使っている USB-C 電源は Anker PowerPort+ 5 USB-C Power Delivery (60W 5ポート USB-A & USB-C 急速充電器) です.ケーブルは Anker PowerLine+ USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m レッド) です.

ということで,リモートログインした状態で,cpuinfo とか meminfo をとってみましたがこんな感じです.はい.

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ざっと使ってみた感じ,普通に使えている様子.

良かった良かった.

でもって体感速度は...やっぱり速く感じますね.私自身の使い方では CPU の速度アップの恩恵よりもメモリの容量アップの方が効いている感じ.USB 接続している HDD 上にスワップ領域を作っているのですが,これまではスワップアウトしまくっていて HDD のアクセスランプが点灯しっぱなしって状態が割と多かったのですが,ラズパイ4ではほとんどスワップアウトはしていない様子.

これでラズパイ本体に負荷を掛けるような使い方をしても快適に動作してくれるかな?

一応,作ってるディストリには KDE とかも同梱しているんだけど,KDE とかも快適に動作してくれるのかなぁ?

とりあえず,ディストリのリリースに向けて作業していたりしますので,ある程度,パッケージがまとまってきたら再びデスクトップ環境などを使ってみて,その感想でも書いてみたいなと思っています.

少しパッケージのコンパイルなんかも試してみましたがスワップアウトしない分,全然速くコンパイルできているみたいです.

やっぱり 1G と 4G の差は大きいですね.

けど,コンパイルとか行わずに普通に組み込みマイコン的に使う場合には 4G もメモリは要らない気がしますけどね.:-P

とりあえず,ラズパイ4を入手して1日程度戯れてみた感想でした.