Qbilinux 日記

Linux に関係することだけではなく,最近は一般的なコンピュータやガジェット関係についても記載してます.

iPod Classic の SSD 載せ替え

以前,iPod ClassicSSD 載せ替えのために iFlash-SATA を注文した経緯を書きましたが,その続きを.

iPod Classic と iFlash-SATA を入手したのは良いけど,iPod Classic を分解するのは面倒そうだし,iPod Classic 自体の修理受付もまだされているので,手持ちの楽曲を 256kbps に変換して転送することで iPod Classic に手持ちの楽曲全てを入れて音楽を聴いていました.けど,やっぱりしばらく使っていると圧縮音源の独特の音質がやっぱり気になってきました.ということで,重い腰を上げて SSD 交換してみようかと作業開始.

とりあえず,以前分解しようと試してみたときには,専用工具がないと割と面倒なことになりそうなことは分かったので,工具を調達.とりあえず,有名どころで皆さん使っていそうな iSesamo と Metal Spudger set を調達.それぞれ1000円程度だったかな.

SSD は手持ちの Samsung の mSATA SSD 840 EVO 500G が使えそうだったので,それを使用しました.iFlash-SATA を購入した際に一緒に送られてくる説明書(英語ですが)に対応している SSD の型番が記載されていますが,840 EVO は対応していると記載がありました.

という感じで一通りの材料は揃ったので作業開始.

最初に iPod Classic の分解.iFixit が作成したマニュアルを見ながら作業.やっぱり無理矢理裏蓋を開けるのは至難の業ですね.止まっている爪が何カ所か有りますが,その場所が分かればそれを一個ずつ外して行けば良いのかと分かりますが,最初は全く分かりませんね.そういったことは分からなかったので,むやみやたらにはずそうとしたので結構手間取ってしまいました.所要時間30分程度.若干,フロントパネルの縁に傷が付いてしまったけど,まぁ良いかって感じ.

次,フレキをコネクタから外す作業.一方は差し込まれているだけなので引っ張れば取れます.もう一方はラッチで止められているので,ハードディスクを持ち上げた後にラッチを持ち上げて抜き取り.これで完全に裏蓋が外れます.

次,HDD の取り外し.最初,どうやって外すのか全く分からずにちょっと試行錯誤してしまいました.結局,iFixit の作業所の写真を拡大して見て納得.そのとおり,ラッチを持ち上げてケーブルを引っこ抜くことで外れました.ハードディスク側からフレキ側にラッチは持ち上がるようになっていますね.

さて,iFlash-SATA の取り付け.これも,基盤の向きを最初反対に付けようとして,フレキが入らないなあと悩んでましたが,逆に付けることに気がついてあっさり終了.

mSATA の取り付け.これが一番の問題でした.mSATA ドライブをコネクタに差し込んで,金属のストッパーで止める形になっています.が,840 EVO だと上手くストッパーで止まりません.どうやら mSATA にマウントされている表面実装部品の高さが iFlash-SATA の想定よりも高くなっているみたいですね.840 EVO は対応していると書いていましたが,この辺り,840 EVO のロットによるのかもしれません.仕方ないので,とりあえずはつま楊枝を短く切ってストッパーの隙間に押し込んで仮固定しました.後で,きちんとした方法を考えようと思います.

あとは,裏蓋のフレキを元通り接続して,iFlash-SATA をきちんとした形に収納して,とりあえず仮組は完成.

裏蓋を締める前に,この状態で取り付けた SSD を認識しているか確認.しめた後に認識してないとまた大変な作業になりますからね.

この iPod Classic を手元の Mac mini に接続したところ,iPod Classic 自体は認識されました.とりあえず,一安心.その後,iTunes から iPod Classic を選択して,「iPod を復元」を実行.無事,容量 500G と認識されました.良かった良かった.

その後,iTunes 上から手持ちの楽曲を ALAC のまま全部転送しました.一晩,放っておいたところ,無事転送されたようです.本体を触ったところ,結構な熱を持っていたので,裏蓋を完全にはめてきちんとした形になった状態で,大量に楽曲転送をするのは避けた方が良さそうですね.温度センサー(?)とかが反応して止まってしまいそうなくらいの熱でしたから.少量ずつなら問題ないのかなあ.ちょっと試してないので不明です.楽曲転送は,必要な音楽だけ転送しましたが,私の場合,約12500曲で330GBくらいでした.残りの空き容量が 130GB くらいあるので,あと数年はこの容量のままで問題なさそうな感じ.

転送終了した iPod Classic ですが,裏蓋を開けた状態のまま,ヘッドフォン端子からパワードアンプに接続したところ,音楽再生も問題なく出来ました.音質も圧縮音源を使っていたよりはかなりましになりました.音質のモコモコした感じがなくなりました.

ということで,mSATA SSD の固定方法をどうするかを考える作業と,裏蓋を閉じる作業は残していますが,とりあえず載せ替えて動作することが出来て一安心.

続きはまた次回.