Qbilinux 日記

Linux に関係することだけではなく,最近は一般的なコンピュータやガジェット関係についても記載してます.

Plamo Linux の野良パッケージ作成(その32)

ぼちぼちと Plamo のソース一式を修正して,野良パッケージ (野良ディストリビューション?) を作成.

いつまで続くのか.

いじってる野良パッケージのビルドスクリプトhttps://github.com/t-matsuki/Plamo-mysrc,バイナリは http://circle2.org/pub/ にあります.

先日,tag を打ちましたが,64bit 版の方でライブラリのつじつまが合っていない状態になっていると書きましたが,64bit 版の gc をリコンパイルして置き直しました.

% get_pkginfo -u http://circle2.org/pub/Plamo-nora-current/ -a

でアップデートすれば問題なくなると思います._o_

ついでにラズパイ用インストーラー&実行イメージを作成.

Plamo 本家側でラズパイ3でブートできるように修正が入ったみたいなので取り込み.ついでにカーネル周りもそちらから拝借.感謝.

ということで,現状は RPi2/RPi3 で動作します.けど,バイナリは 32bit のみです.

で,作成したイメージを http://circle2.org/pub/isos 以下に置きました.ファイルは

インストーラー: http://circle2.org/pub/isos/Plamo-nora-0.0_arm_20170925_inst.img
実行イメージ: http://circle2.org/pub/isos/Plamo-nora-0.0_arm_20170925_sd.img.xz

になっています.インストーラの書き込みには 4GB microSD を使ってください.実行イメージの書き込みには 16GB microSD を使ってください.インストーラの方はそのまま dd コマンドなどで microSD に書き込んでください.実行イメージの方は xz で圧縮してあるので,解凍してから dd コマンドなどで microSD に書き込んでください.windows などで書き込むときには rawwite (http://www.chrysocome.net/rawwrite) など,イメージそのまま書き込めるツールを使ってください.

インストーラーを使ったインストール方法は Plamo 本家と同じ方法になります.Plamo のホームページなどを参考にしてください.

実行イメージの方は書き込んだ microSD でブートすれば Plamo (野良環境) が実行されます.

パーティションは /dev/mmcblk0p2 が / になっています./dev/mmcblk0p1 にはインストーラーも含めていますので,config.txt.inst を config.txt に,cmdline.txt.inst を cmdline.txt にコピーしてブートすればインストーラーが立ち上がります.外付け HDD などにインストールしたい場合や Plamo (野良環境) が壊れて立ち上がらない場合の修復などに使うと便利かと思います.

config.txt.boot を config.txt に,cmdline.txt.boot を cmdline.txt にコピーしてブートすれば Plamo (野良環境) の実行イメージで立ち上がります.

実行イメージには TeX を除くすべてのパッケージをインストールしてあります.なので,xfce/MATE なども動作するようになっています.TeX も必要な場合には /boot/plamo/08_tex 以下にパッケージファイルが見えますので,これらをインストールすれば良いでしょう.

その他,実行イメージの設定としては

  • キーボード: 英語 (US)
  • ホスト名: plamo
  • root パスワード: plamo
  • ネットワーク設定: 有線 dhcp, 無線は設定していない
  • ドメイン: なし
  • ネームサーバー: なし
  • swap: なし

になっています.適宜修正して使ってください.通常ユーザーも root しか有りませんので,root でログインして adduser コマンドで適当なユーザーを作成してください.

16GB microSD で実行イメージの作成をしていますが,大容量 microSD に書き込んだ場合には GNU parted などを使って適当にパーティション作成&拡張すれば使いやすくなるかと思います.

X の設定も行っていません.設定を行う際の X のドライバーには fbdev を使ってください.現状,xfplamocondig コマンドではドライバーに fbdev が選択できませんので,適当なドライバーを選んで xorg.conf を作成,保存した後,手作業で /etc/X11/xorg.conf のドライバーを fbdev に書き換える必要があります.

その他,ブート時などに画面表示がおかしくなる場合には fat パーティション (mmcblk0p1) にある config.txt を適当に修正してみてください.パラメータの記述方法は https://www.raspberrypi.org/documentation/configuration/config-txt/ に説明があります.

あと,いくつかパッケージが壊れているのでインストール時やブート時にいろんなエラーメッセージが出ますが,現状はそんな程度だと考えてください.その辺りは x86/x86_64 と arm 版のビルドスクリプトをマージしながら徐々に修正していこうかと思っています.github の方に for_arm という branch を切って,arm 用の build script を徐々に push している状態です.push し終わった状態で master とマージして,パッケージを作り直す感じになるかと思います.

自分で使う用にいじっているのでドキュメント類が全くないですけど,まぁ,ご容赦を.

現状はそんな感じです.