先日書いた vagrant を vmware で動作させてみましたのその後.
結局,vagrant と組み合わせる環境は Mac では VMware Fusion を使い続けていますが,Windows ではとりあえず VirtuslBox に戻しました.Windows の vagrant + VMware Workstation だといろいろと不便だったもので.
以下に VMware を使うとちょっと不便だった点をあげてみます.
1. vagrant 立ち上げの時に管理者権限を要求する.
詳しくはわからないけど,ユーザー権限で実行しようとすると仕組み的に管理者権限にしないとダメみたいなメッセージが出て立ち上がりません.通常はユーザー権限で使いたいのに,vagrant のコントロールのためだけに管理者権限にするのは嫌.
2. なぜかポートを開放してくれない
これは Mac も同じ.
vagrat halt してもポートをつかんだままになっていることが多い (気がする).なので,同じ設定ファイルを使って,再度 VM を立ち上げようとするとポートがすでに使われているといわれて立ち上がらないことがちょくちょくあります.仕方ないのでポート番号変更して立ち上げたりして逃げてますけど.
3. .vagrant 以下にイメージが作られる
これも Mac でも同じ.
VitualBox だと VirtualBox の管理ディレクトリ以下に VM がつくられますが,VMware の場合,カレントの .vagrent 以下にイメージが作られます.いろんな作業をいろんなディレクトリで行っていると,いろんなところにイメージが作られてどこにあるのかわからなくなります.でも,VMware の場合,作業ディレクトリをバッサリ消せばイメージも消えますが,VirtualBox だと一々管理ディレクトリ以下のイメージを消す必要があります.まぁ,このあたりは使い方でどちらがいいかは決まるのかなとは思います.
ざっとオプションはみて,VirtualBox で VMware のようにイメージを置く方法はない様子だったけど,もしあるようならごめんなさい.
一方,VirtualBox の方の不便なところはこんな感じかな.
1. 遅い
いったん VMware の速度になれると私の使い方だと VirtualBox の遅さがイライラします.明らかにワンテンポ動作が遅いって感じ.
2. vagrant とのバージョン依存
VirtualBox の方のフィックスが出たのでバージョンをあげると vagrant との組合わせで動作しなくなることが多い印象.VMware はあんまり長期間使ってないので遭遇してないだけなのかも知れないけど,VMware との組み合わせでも発生するようならごめんなさい.
まぁ,こんな感じかな.
あと,vagrant は VirtualBox がインストールされていない環境で --provider vmware_fusion をつけずに,普通に vagrant up すると VirtualBox をダウンロードしにいこうとします.デフォルト provider を VMware に設定するには
% export VAGRANT_DEFAULT_PROVIDER=vmware_fusion
などとする必要がありますね.設定値は適宜変更してください.
以上,参考まで.
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