ぼちぼちと Plamo のソース一式を修正して,野良パッケージ (野良ディストリビューション?) を作成.
いつまで続くのか.
いじってる野良パッケージのビルドスクリプトは https://github.com/t-matsuki/Plamo-mysrc,バイナリは https://circle2.org/pub/ にあります.
最近,この手の話ばかりで申し訳ないです.はい.
ARM 版の方も一通りパッケージング作業は終了.
MesaLib 回りを調整.過去,MesaLib を削除して,ラズパイ公式で配布してる userland を使うようにしようとしてたんだけど,なぜそうしようとしたのか記憶が定かじゃない.何かのソフトで要求された気がするんだけど,全く覚えていない.とりあえず,思い出せないので,デフォルトを MesaLib にして,userland の方は,https://github.com/raspberrypi/firmware と同様に /opt/vc 以下に突っ込んでおくことにしました.MesaLib と userland のヘッダファイルとかライブラリ名称が同じなので,両方を /usr 以下に突っ込むと後でインストールしたもので上書きされてしまうので.
そんなこんなで KDE や LxQt のビルドが終了.両方ともなんとなく動作してるみたい.
800x480 な 5inch モニターに表示させてるので画面が狭い写真になってます.MATE とか LxQt とかは割と普通に使えそうだけど,KDE では各種装飾をオフにしないとかなり常用は厳しいかもしれないです.普通の FHD な画面にも表示させてみましたが,なんかデスクトップ環境として普通に使えそうな雰囲気ですね.
で,ARM 版に対する制約は
- Qtweb/WebkitGtk 関連のモジュールが入っていない.
- Rustc/Firefox/Thunderbird が入っていない.
- Libreoffice が入っていない.
- OpenGL 関連が MesaLib と userland の2系統が入っている.
- 一部,AV 関連ライブラリ (libavcodec など) がビルドできていないので,関連するツール類がビルドできていない.
な感じかと思います.その他,x86/x86_64 にある制限(不具合)も含まれています.
その後,x86/x86_64 版と同じインストーラーを使う形に更新しようとしたら色々と問題が.
Plamo のインストーラーですが,x86/x86_64 版の方は基本的に収録パッケージを使ってインストーラーが構成されています.一方,ARM 版の方はいろんなバイナリをインストーラー専用に作成しているみたいで,initrd 中のディレクトリ構成が違っていました.そこでイヤな予感がしたんだけど,インストーラースクリプトの中身をチェックしたら,案の定,x86/x86_64 版と別物みたいな感じ.x86/x86_64 用に調整した物をコピーして使おうかと思っていたけど,全然ダメ.おまけに inited に含まれるコマンド類もリンクされているライブラリが異なっているみたいで挙動が異なってる.インストーラ全体を UTF-8 に変更したんだけど,ARM 版の方がこれまでの unicon 前提で作られているので,詳細に調べ切れていませんが,雰囲気的に UTF-8 が扱えないみたい.
そんなこんなで,今回は Plamo の ARM 版に含まれているインストーラーをちょこっと書き換えるくらいとどめてますが,やっぱりインストーラーは全自動で作るように調整しないとダメですね.その弊害として,インストール中のパッケージの説明すべてと,インストーラーの一部が文字化けしていますが,これは Plamo の ARM 版インストーラーが UTF-8 を扱えないからです.インストーラーを修正しようとすると,全体をすべてゼロから作り直す感じになってしまいますので,今回はこのままとさせてください.インストーラーの文字化けはちょっと不都合がありますが,なんとなく英語部分から類推してください.ただし,現状ではそれでも新規インストールの際にはいろんなハードルがあります.^^;
ちょっと調べ切れてなかったなぁ....独自にバイナリ作ってんだくらいにしか思っていませんでした....
そんな感じで 0.1b1 としてインストーラーイメージを作成しました.インストール方法は Plamo のドキュメントを参考にしてください.
http://circle2.org/pub/isos-current/Plamo-nora-0.1b1_armv7hf_20180628_inst.img
http://circle2.org/pub/isos-current/Plamo-nora-0.1b1_armv7hf_20180628_inst.img.sha256
しばらく様子を見てから 0.1 として締めたいと思います.ARM 専用に入れた修正変更は x86/x86_64 の方には特に関係ないので,現状では x86/x86_64 の方にフィードバックはしません.今後,アップデートを行う際に同期させます.はい.
新規インストールしてちょこっといじってますが,やっぱり色々と問題あるみたい.簡単に修正できる物は 0.1 にするまでに修正します.また,上記の ARM 版のみに対する制約も可能な限り,徐々に修正できればと思っています.
以上,そんな感じです.