IDE の HDD が手元に大量に転がっています.
使うこともあるかなぁとしばらく置いていましたが,あまり大容量の HDD でもないし,手元の環境ではすっかり IDE は駆逐されてしまったので,念のための1〜2個だけ残してあとは廃棄しようかなぁと.
で,廃棄前に中のデータを消さないといけないなということで Linux で作業.ローレベルな作業をするには Linux が便利ですね.
とりあえず,dd で /dev/urandom を hdd に書き込む形でランダム変数を書き込めば良いかなと思っていましたが,調べてみたら最近は shred って言う専用コマンドが coreutils に含まれているんですね.
名前
shred - ファイルを上書きし、その内容が分からないようにする (追加でファ
イルの削除も可能)
書式
shred [OPTION]... FILE...
説明
指定されたファイルに対して上書きを繰り返し、非常に高価な機械でさえも
データ復元の為の調査を行うことが非常に困難となるようにします。
shred はデバイス全体の破壊だけでなく,ファイルの破壊もできるんですね.ほう.
詳細なオプションとかは shred -h や man shred で見てください.
ということで,試しに実行.廃棄する HDD を Linux な PC に USB で接続してデバイス名を確認.ふむふむ,/dev/sdc ね.
で,デフォルト3回書き込みだけど,3回も必要ないかなと思い時間短縮のために2回にして実行.
# shred -vn2 /dev/sdc
確認もなく,いきなり書き込み始めるのでちょっと驚き.デバイス名やファイル名を間違えないように注意しましょうね.デバイス名を間違えると悲劇が....
root@hoge:~/# shred -vn2 /dev/sdc
shred: /dev/sdc: 経過 1/2 (random)...
shred: /dev/sdc: 経過 1/2 (random)...110MiB/112GiB 0%
shred: /dev/sdc: 経過 1/2 (random)...248MiB/112GiB 0%
shred: /dev/sdc: 経過 1/2 (random)...370MiB/112GiB 0%
shred: /dev/sdc: 経過 1/2 (random)...507MiB/112GiB 0%
shred: /dev/sdc: 経過 1/2 (random)...627MiB/112GiB 0%
と進んでいきます.-v で細かい作業経過が分かるのは良いですねー.
知らないうちにいろんな便利なコマンドが出来ているんですね.
あと,実際に捨てるときには,HDD からコントロール基板を外してフレキを切ってから捨ててます.念には念を入れて....
さすがにコントロール基板を調達してフレキを直して中を見ようとする人はいないだろうしね.