以前,linux の日本語コンソールに関して書きましたが,その際,utf-8 kernel に関して「最近は更新されていないような雰囲気」って書きましたが,現状では gentoo 方面 https://github.com/Gentoo-zh/linux-cjktty でメンテされてるよとコメントを頂きました.
ということで,遅ればせながら linux の utf-8 kernel を試してみました.
unicon の場合にはブート時に色々とパラメータを色々とつけていましたが,utf-8 kernel では特に必要ないみたいですね.
使ってみた感じ,全体的には良い感じ.使ってる範囲では特に不具合もないみたいですし.普通にコンソールで emacs を立ち上げて日本語表示,egg + Wnn で日本語入力も出来ています.
ただし...
Plamo Linux の場合,デフォルトでは /usr/share/locale/ 以下の ja とか ja_JP を ja_JP.eucJP にリンクしてあります.その状態で utf-8 kernel を使うと各種プログラムがメッセージを出す際に表示されなくなります.例えば su コマンドを実行したときに表示される「パスワード:」なんかのメッセージの事.
ja とか ja_JP 以下のファイルを使おうとするけど,ja_JP.eucJP の文字コードになってるので表示できないのかなと.ja とか ja_JP を ja_JP.UTF-8 にリンクし直せばメッセージは表示されるようになりますが,元々 ja_JP.UTF-8 以下には日本語メッセージカタログが用意されていないので,ほとんど全てのメッセージが英語になってしまいます.だたし,その状態で常用するのはダメかなぁと思います.パッケージ全般として ja や ja_JP ディレクトリに eucJP のメッセージを突っ込む形式になっているような気がするので.あんまり詳しくは調べてないんだけどね.
その辺り,utf-8 kernel を使うのであれば,全体的にうまく調整が必要かもね.
参考までに,手元で適当に作っている Plamo の野良パッケージの kernel パッケージ http://circle2.org/pub/Plamo-nora-current/x86_64/plamo/00_base/kernel-4.13.12_plamo64-x86_64-P0m1.txz を utf-8 kernel にしてみました.Plamo Linux にもそのままインストールできるかとは思いますが,気になる方はこのファイルに含まれる PlamoBuild スクリプトを使って作り直せば良いかと思います.
まぁ,簡単ですがそんな感じです.