Qbilinux 日記

Linux に関係することだけではなく,最近は一般的なコンピュータやガジェット関係についても記載してます.

Windows Server マシンの M/B & CPU を ASRock N3700M に入れ換え

これまでウチの中で Windws Server マシンを一台運用していました.TDP 45W な Opteron 3250HE を使っていましたが,ちょうど低消費電力な intel CPU を採用したマザーボードが割と手頃な値段でいくつか出てきたし,これから夏に向けて暑くなってくるからちょっと低消費電力化しようかなと思い立ち,CPU とマザーボードを入れ換えてみました.これまでの Opteron でも十分低消費電力ですけどね.

ということでちょっと色々と物色.今,Opteron で使っている感じから,intel Pentium N3700 とか Celeron N3150 辺りで十分かなと思ったので,これらを使った on board のマザーが良いかなと.PCI-E スロットはいくつか欲しかったのと,これまで使っていた DDR3 DIMM をそのまま使いたかったので ASRock の N3700M を購入してみました.このマザー自体は特に目新しい感じはないですけど,64bit OS しかサポートしていないのがちょっと注意点ですかね.micro ATX サイズで,Quad-Core Pentium Processor N3700 採用した M/B です.CPU 自体の TDP が 6W,SDP が 4W ということで,省電力が売りですかね.

近所のお店には在庫がなさそうだったので,通版で購入.購入する際に,メモリのサポートが Supports DDR3/DDR3L 1600/1066 non-ECC, un-buffered memory と書いてあったのですが,これまで使っていたメモリは DDR3 1333 なメモリ.ということで,この点だけ引っかかっていたのですが,品物が到着して軽く組み立てて動作確認したところ,手元の 1333 な DDR も動作しました.ちょっと安心.

軽く組み立ててみて,ハードウエア的に動作確認したところ動作自体は問題なさそうということで,Windows7 Home Premium 64bit をインストール.手元の DVD メディアからインストールしようとしましたが,Windows7 のディスクは USB3.0 がサポートされていないのでそのままではインストールできませんでした.Windowsインストーラーが立ち上がった瞬間,USB keyboard とか USB mouse, USB DVD drive を見失ってしまうのでインストールできません.これに気が付くのにしばらく悩んでしまいました.試しに Windows8 のインストールディスクで立ち上げると問題なく立ち上がったので,気が付いた次第です.後程,マニュアルを読んでみたら記載がありました....ということで,マニュアルに記載されているように USB 3.0 サポートされている Windows7 のインストールメディアを作成する必要があります.

自分へのメモを兼ねて作成手順をちょっと残しておきます.マニュアルの英語を簡単に訳した程度の内容ですけど.

USB3.0 サポートの Windows7 のインストールディスクを作成するためには,別の Windows が稼働しているマシンが必要になります.下記の手順で作成していく感じになります.

1. Windows が稼働しているマシンに作業用ディレクトリを作成します.asrock というディレクトリを作成して,その下に mount, usb3 という2つのディレクトリを作成します.ディレクトリ名は特になんでも良いですけど,以下の説明はこのディレクトリ構成を前提に説明してあります.

2. Windows7 のインストールディスクを DVD ドライブに入れます.そのディスクの下の source ディレクトリ以下にある "boot.wim" と "install.wim" という2つのファイルを 1. で作成した asrock というディレクトリの下にコピーします.

3. ASRock Support CD ディスクを DVD ドライブに入れて,Drivers/USB3.0/Intel/(v4.0.0.27_PV)/Drivers/HCSwitch/x64 と Drivers/USB3.0/Intel/(v4.0.0.27_PV)/Drivers/Win7/x64 以下にあるファイルを 1. で作成した usb3 というディレクトリの下にコピーします.全部で12個のファイルがコピーされます.

4. Windows のスタートメニューからコマンドラインツールを管理者権限で起動します.

5. 4. で起動したコマンドラインツールのカレントディレクトリを 1. で作成した asrock 以下にします.cd d:\asrock などで移動して下さい.

6. boot.wim ファイルに usb3.0 ドライバを組み込むためにコマンドラインツールから下記のコマンドを順番に実行します.

% dism /mount-wim /wimfile:boot.wim /index:2 /mountdir:mount

% dism /image:mount /add-driver /driver:usb3\iusb3hub.inf

% dism /image:mount /add-driver /driver:usb3\iusb3xhc.inf

% dism /image:mount /add-driver /driver:usb3\iusb3hcs.inf

% dism /unmount-wim /mountdir:mount /commit 

7. 次に install.wim ファイルに usb3.0 ドライバを組み込むためにコマンドラインツールから下記のコマンドを順番に実行します.ただし,1行めの index のあとに記載する数字は下記から選んで下さい.

間違えると、インストール中の再起動後,インストーラーに制御が移った瞬間,USB 機器が動作しなくなります.以下は Windwos7 PROFESSIONAL の場合を説明します.

% dism /mount-wim /wimfile:install.wim /index:3 /mountdir:mount

% dism /image:mount /add-driver /driver:usb3\iusb3hub.inf

% dism /image:mount /add-driver /driver:usb3\iusb3xhc.inf

% dism /image:mount /add-driver /driver:usb3\iusb3hcs.inf

% dism /unmount-wim /mountdir:mount /commit

8. 作成した boot.wim, install.wim ファイルを使って新しいインストール用のメディアを作成します.Windows7 のディスク内容を適当なディレクトリにすべてコピーして,その後,sources 以下にある boot.wim, install.wim ファイルを上記で作成したファイルに置き換えます.その後,Windows7ディレクトリ全体を DVD ライティングツールなどでディスクに焼きます.各自,使い慣れているツールなどを使って作業すれば良いでしょう.

上記で作成したインストールディスクを使ってブートし,インストールを行なえば,USB keyboard とか USB mouse, USB DVD drive を見失ってしまうことはなくなり,無事インストールすることができました.

といった感じで OS インストールは終了.これまで使っていたアプリなどをインストールして動作確認してみましたが,CPU 負荷的にも全然余裕で動作しているようです.参考までに Windows7 で表示されているパフォーマンスは

  • プロセッサ 6.4
  • メモリ 5.9
  • グラフィックス 4.9
  • ゲーム用グラフィックス 6.3
  • プライマリハードディスク 5.0

くらいの数値です.グラフィック関係はそんなものかなとう感じですけど,1333 なメモリを使っているのと,5400rpm な 2.5inch HDD をプライマリハードディスクで使っているので,その辺りの数値が若干低いかなといった感じですかね.HDD はもう少し細かい動作チェックが出来たら,Opteron マシンで使っていた SSD に置き換える予定にしています.

以上,参考まで.